はじめに
この度日経平均株価も4万円台に突入し、政府も小規模投資非課税制度(NISA)を導入し、金融投資を促しています。
金融市場ではバブル期超えの盛り上がりを見せ、メディアなども連日ニュースなどで取り上げて、加熱をよりいっそう煽っています。
私には以前の投資経験が約20年あり、それまではパチンコなどに使っていたお小遣いをギャンブルから株式投資などに変更し、趣味として約20年間金融投資遊びをして株式市場などを見てきましたが、今は本業であるみかん農家の栽培方法や、経営方針の転換を計画し実行中である今は、金融投資などはやめて外部から金融シーンを眺めています。
そのように今は金融投資から離れている私が、今回の株価上昇を観客席からの目線で分析してみました。
- はじめに
- 株価上昇の要因
- 過去のバブル景気との違い
- 円安から円高に変われば暴落も?
- 投資家の種類
- 投資で利益を上げるには
- メディアの報道やコマーシャルに惑わされるな!
- まずは知的投資に目を向けましょう
- まとめ
株価上昇の要因
要因はズバリ円安です!
日本の株式市場では以前から円安になれば株価が上がり、円高になれば株価は下がります。
理由は簡単で、日本には輸出企業が多く円安になれば、海外での商品価格が安くなりよく売れるようになるからです。逆に円高になれば商社や旅行業者が儲かります。
今はそれに加え株価上昇の要因の一つは、海外有名投資家であるウォーレン•バフェット氏が日本株に興味をもった事と、海外個人投資家が円安の影響で割安感がある日本の株式市場へ投資しているからです。
過去のバブル景気との違い
株価の上昇に伴いよく比較されるのが、昭和の終わりから平成にかけての好景気であるバブル景気です。
平成初期のバブル経済は、不動産の異常な上昇や銀行融資の甘さなど、今の株価上昇と違い実態の無い株式上昇でしたが、株価上昇に伴い社会全体が好景気で賑わっていました。それとは違い現在の株価上昇はあくまでも金融市場だけの賑わいであり、対照的に日本社会の多くはインフレで苦しんでおり、あくまでも実感の無い数字だけの好景気なのである。
円安から円高に変われば暴落も?
今は円安の影響で海外の個人投資家たちが割安感で投資しているだけであって、円高に転じる気配があれば利益確定売りから状況によっては、損切りに走ると市場は一気に売りに転じます。大物投資家などはクロス取引といって、いわゆる上がる銘柄や通貨と相対する下がる銘柄や通貨を両建てで保有し、市場が動く気配があれば一気に仕掛けて大儲けします。その流れにのって個人投資家も売りに転じます。株式や金融投資とはそうゆう世界です!
投資家の種類
支配層
世界の政治、経済、安全保証までストーリーを描き金融市場をも実行支配できる金融利権の支配者。
大物投資家
潤沢な資金を武器に、インサイダー取引や仕手戦を仕掛けて利益を上げる相場のカリスマ。
やり手投資家
金融市場の流れを予測し、常に新しく信用性における情報を仕入れ、市場の動きに先回りして利益を上げる投資家。
一般個人投資家
自身の資産形成の考えの元、余剰資金や将来の資産拡大目的の為、貯蓄よりさらにハイリスク、ハイリターンを求める個人投資家。
投資で利益を上げるには
単純な解答です。投資の世界も商売の世界も同じです。安く買って高く売るだけです。
商売では仕入れた商品が、仕入れ値でいくらかかったから、これくらいで売れば買ってくれるだろうと考え値段をつけます。
しかし、投資の世界では最初に決まった価格がお客様との需給バランスで、売り買いの値段が毎日変動しているのです。それが人間の心理に大きく影響するのです。
いくら利益確定値を設定していても上がり気配の時は売るのを躊躇したり、利益確定売りしてまたすぐ買い戻したりします。
そういった欲に打ち勝ち冷静に投資計画を遂行できる人は金融投資に向いています。
メディアの報道やコマーシャルに惑わされるな!
日経平均株価最高値などの報道や、金融取引仲介会社のコマーシャルに惑わされてさはいけません。最高値とは株式の取引価格の平均値が一番高くなっている事です。
そもそも金融投資とは安く買って、高く売る事で利益を出すのですから、わざわざ一番高い時に投資することはないのです。
最高値だからといって、「投資しましょうと言う!」と言うコマーシャルを間に受ける時点で損をしているのです。
余剰資金で投資をしてみるのは結構ですが、私的には現時点での金融投資はあまり歓迎できるものではありません。
まずは知的投資に目を向けましょう
わざわざ金融市場が高値の時にリスクの高い売買投資に資産を使わなくても、株式投資で儲けたいならば、まずは株の本やセミナー、メンバーシップ動画などにお金を使い、株価グラフ、株価収益率、一株あたりの利益についての勉強など投資についての知識にお金を使いましょう!
金融投資以外にも、自身の本業や副業に繋がる習い事などの知的投資にお金を使うのも私は良いと思います。
まとめ
日経平均4万円台に突入した今、メディアは大げさに騒ぎ、売買手数料で儲けようと考える企業が、株式売買やFXといった金融投資仲介ビジネスを展開し、我々一般人をカモにして利益を上げています。
しかし、実際は株式などの金融投資市場だけの好景気であり、インフレに苦しむ一般市民には実感がありません。
私の考えでは、あえてこの高くなった金融投資市場に大事な資産を投資しなくても、株式や為替取引に興味があるのならば、まず書籍やセミナーやメンバーシップ動画などでの勉強費や、本業や副業に役立つ資格や習い事に、費用を使った方が今は良い様に思えます。
今は昔よりグローバル化しています。グローバルとは自由の名のもとに、国境関係なくどんな手を使っても、より他人の資産を取り込んだ方が勝ちという様な考え方です。
メディアの誘惑に乗らずに、大切な自らの資産を有意義に使って下さい。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🙏