昨年の4月から始めた家庭菜園!初めての夏野菜栽培では、あらかじめ土作りなどはせずに、野菜苗の植え付け寸前に、苦土石灰とダイアジノンを混ぜただけで、畝立てなどせずにそのまま支柱だけ立てて植え付けていました。
それでも不細工ながら、きゅうりやミニトマトなどは収穫できました。
やはり、少しながらでも収穫の喜びを知ると、再び栽培する意欲が湧いてきます。
続いての、秋の冬野菜の植え付け時には、本格的に土作りや畝立てをし、まともな白菜やキャベツが収穫できました。
今回は冬野菜の経験をもとに、野菜作りの先輩方からのアドバイスも受けながら、2回目の夏野菜作りに挑戦してみましたので、夏野菜苗の植え付けまでの様子をご紹介いたします。
まずは土作り
用意するもの
鍬や三又。(耕運機が無い場合)
完熟牛糞堆肥
石灰窒素
ダイアジノン
黒マルチシート
手順1
全て一から耕すのではなく、冬に白菜とキャベツを栽培していた畝の部分だけを耕して、再利用しました。
再び畝を形成する2週間前に、できるだけ白菜やキャベツの根を取り除き、残りの残渣に石灰窒素と完熟牛糞堆肥を投入し、三又で打ち込み混ぜ合わせます。
※石灰窒素を使用すれば薬効が肥料効果に変わるまで2週間くらい放置する
手順2
2週間くらい放置した後、ネキリムシ対策にダイアジノンを三又で打ち込みながら混ぜ込み、鍬を使って畝を再形成します。
降雨が少なく土が乾燥気味ならば、畝に水まきをして水分を補給しましょう!
できれば雨が降るのを待った後に、黒マルチシート(雑草や乾燥対策)を敷きたいところです。
シートが風でめくれないように、重しなどの抑えをしたら土作りは完了です。
マルチシートを使わない場合には、こまめに雑草取りなどの手入れをしましょう!
※石灰窒素だけでもネキリムシには有効です。
野菜苗を植える
あくまでも趣味の家庭菜園なので、少しずつ種類の違う夏野菜を、できるだけ同じ野菜苗が隣合わせにならないように、50㎝感覚くらいで植え付けました。
風に負けない様に、支柱を立てて苗を縛り付けました。
今回植え付けた夏野菜苗は、キュウリ、シシトウ、ミニトマト、パプリカ、ナス、カボチャ、落下生などです。
※畝立てしてから土壌が乾燥気味でしたので、植物活性化の願いを込めて、酢酸1000倍希釈液の灌水をしてから黒マルチシートを敷きました。
値段は高いが、接木苗を買う!
接木苗とは、相性が良い種類の異なる台木と穂木を合体させた苗の事です。
お互い単体で育つよりも、それぞれの長所を生かし、相性の良い台木と穂木が合体する事による相乗効果で、より強く、より育てやすく、品質の良い野菜が収穫できるからです。
接木苗のデメリットは、種から育てた実生苗と比べて価格が倍以上高い事です。
しかし、定植後の成長具合や作物品質など、実生苗と比べて値段以上の価値があります。
どうしても値段差が気になる人は、値段が安い実生苗を頑張って育てましょう。
植え付け後の管理
野菜は植え付けてからの管理が大切です。
アブラムシやうどんこ病などの病害虫が発生したら、薬剤散布や忌避剤にて対処して下さい。
植え付けてからある程度成長したら、脇芽処理や誘引などの処理をしながら、様子を見て化成肥料などを追肥してあげましょう。
もちろん水分管理は重要です。
万能資材である石灰窒素!
先輩農家さんがおすすめしてくれた万能資材です。
石灰窒素製造のデンカ株式会社によると、石灰窒素とは、石灰石を原料とするカーバイドに高温で窒素を吸収化合させて製造する窒素質肥料です。
主成分のカルシウムシアナミドは土壌に散布されると土壌水分と反応し、シアナミドに分離されます。シアナミドには殺菌、殺虫、除草の効果を発揮し、やがて肥料成分に変わります。
先輩農家さんの話によれば、石灰窒素は薬効が強いので土壌消毒ができ、根コブ病や、センチュウなどによる連作障害にも有効だと教えてくれました。
最後に
物価高騰に危機感を抱き、昨年から初めて取り組んだ野菜作り。
以前母が管理していた家庭菜園を復活させてから私の楽しみとなりました。
昨年の春に、夏野菜作りにチャレンジしてから収穫の楽しさを覚え、秋からは土作りから畝立てまで取り組むようになり、より立派な野菜が収穫できるようになりました。
しかし、限りある場所での野菜作りは、続ければ続けるほど連作障害などの問題が出てきます。
昔ながらの、毎回場所を変えながら科目の違う野菜を植え付けるか、クロルピクリンなどのプロ農家が使う資材で消毒する方法しか知りませんでした。
幸いにももっと手軽に、しかも土壌消毒、施肥、pH調整まで一度にできる石灰窒素の使用法を先輩農家さんに教えていただきました。
石灰窒素を使用する時の注意点は、石灰窒素を投入してから、薬効から肥料に変化するまでは、2週間放置する事です。それさえ守れば簡単便利に使用できます。
私の野菜作りはまだまだ初心者であり、わからない事もたくさんあります。
しかし、幸いにも近所には家庭菜園を頑張っておられる先輩方も多く、わからない事があれば、皆さん親切に教えてくれます。
先輩方の経験から得た知識は、非常に参考になり役立ちます。
私自身もこれから野菜作りを続け、経験を積んで他人にアドバイスできるように頑張りたいです。
今回は、「初心者でも簡単にできる本格的な野菜作り!」では、の野菜苗を植え付けるまででした。
※参考資料デンカ株式会社石灰窒素 | デンカ株式会社 (denka.co.jp)