「俺のバンタム。」というタイトルなどから、明日のジョーにとっては物語の舞台でもある階級バンタム級。
矢吹や力石、それにウルフ金串やカーロスなどが命をかけて戦った階級です。
そんなバンタム級にこだわったランキングを、独自の目線で勝手に作成してみました。
ボクシングは階級制のスポーツ
紳士の国イングランド発祥のボクシングですが、創成期には無差別級のグローブ無しのケンカファイトでした。
しかし、紳士の国イングランドですから、体格の違いをより公平にする事や、安全性も考慮しながら、幾度かのルール改正の後、体重別に以下の8つの階級に分けました。
ヘビー級、175ポンド(79.38kg)以上の無制限
ライトヘビー級、175ポンド(79.38kg)以下
ミドル級、160ポンド(72.57kg)以下
ウェルター級、147ポンド(66.68kg)以下
ライト級、135ポンド(61.23kg)以下
フェザー級、126ポンド(57.15kg)以下
バンタム級、118ポンド(53.52kg)以下
フライ級 112ポンド(50.8kg)以下
その後のルール改正により、現在はより細分化された17階級に分けられています。
バンタム級とは?
鶏を意味するバンタム級ですが、ボクシングでは軽量級の部類に入ります。
小柄な東洋人や中南米人の平均的な体格に当てはまる階級であり、軽量級では最も層が厚い階級です。
歴史的にも名王者が数多く誕生し、また数々の名勝負が繰り広げられてきた階級なのです。
日本人でも、ファイティング原口や辰吉丈一郎など数多くの名王者が誕生しています。
明日のジョー。バンタム級ランキング!
漫画、「あしたのジョー。」の登場人物による私独自の見解によるランキングを紹介させていただきます。
ランキング外 ウルフ金串(アジア拳ジム)
全日本新人王であり、矢吹丈のボクシング人生のターニングポイントになった選手です。
新人王として将来を期待されていましたが、矢吹との対戦で、顎を砕かれて引退。
引退後は落ちぶれてしまうが、矢吹はかつて戦った「拳友」としてウルフを見捨てないのです。
日本ランカーの実力なのでランキング外とさせていただきました。
10位 タイガー尾崎(大洋拳ジム)
日本バンタム級チャンピオン。丹下ジムと対立する反丹下ジム連合の会長達の思惑で、矢吹丈を潰す為に送り込まれた刺客。
力石戦後、復帰した矢吹は連勝を重ねるが、それは全てボディによるKO勝ちであるため、力石戦後の後遺症から精神的にスランプに陥っている事を対立する会長達に見抜かれ、顔面を打てない矢吹を翻弄し、2ラウンドで矢吹側のセコンドからのタオル投入でTKO勝ち。
後に、来日したカーロス.リベラと対戦するが、全く歯が立たずに1ラウンドKO負け。
9位 金敏腕(韓国)
韓国バンタム級チャンピオン、矢吹の顔面連打で4ラウンドKO負け。
8位 エディ.ベイセラ(アルゼンチン)
バンタム級より1階級上のJ rフェザー級(現在のスーパーバンタム級) のハードパンチャー。
矢吹に6ラウンドTKO負け。
7位 ピナン.サラワク(シンガポール)
東洋ランキング3位。ハワイで開催された、矢吹が持つ東洋タイトルの初防衛戦の相手。
老巧な選手であったが、矢吹の猛攻に2ラウンドでセコンドがタオルを投入しTKO負け。
6位 力石徹(白木ジム)
矢吹丈にとっての永遠のライバル。
ノンタイトル8回戦で対戦。最終8ラウンド矢吹が放つダブルクロスをかわし、左アッパーを決めて力石のKO勝ち。
キャリアで唯一矢吹に完全KO勝利した力石ですが、プロデビューはウェルター級であり、少年院出所後の再デビューでは、矢吹との対戦を意識してフェザー級で再スタートしますが、私が思うに力石のベストウエイトはライト級であり、バンタム級では本来の実力は発揮出来ないと考慮し、6位とさせていただきました。
5位 ハリマオ(マレーシア)
マレーシアの奥地出身の野生児ボクサー。
少数民族出身で現地語でしか会話できない。
村にやってきたイギリス人にボクシングを習い、人間離れした超人的な身体能力を駆使した非常に変則的なスタイルで対戦相手を翻弄する。
かつて矢吹の持っていた野生味を取り戻すために、プロモーターの白木葉子が矢吹と対戦させた相手。
ロープを利用した変則的な回転アッパーを矢吹に攻略され、精神的に不安定となり、噛みつきなどの反則行為でレフェリーに反則負けを宣言されますが、それを無視した矢吹に4ラウンドKOされます。
ここまではは、ナショナルチャンピオンや東洋ランカーですが、これより上位は世界ランカーであり、今までとは頭一つ実力が抜き出ています。
4位 サム.イアウケア(アメリカ)
ハワイ州フェザー級チャンピオン。ホセ.メンドーサ(メキシコ)の持つ、WBC世界バンタム級タイトルに挑戦します。2ラウンドKO負け。
3位 金竜飛(韓国)
正確無比なスキルを持ち、「精密機械」などの異名を持つ東洋チャンピオン。
幼少期の朝鮮戦争時下には、空腹のあまり脱走兵を殺害して食料を奪ったが、その脱走兵は自身の父親だったという壮絶な過去をもつ。
過去のトラウマから少食となり減量の必要がなく、バンタム級がナチュラルウエイト。
相手をダウンさせずに乱打する「チョムチョム(舞々)」が必殺技!
金の壮絶な過去と正確無比なパンチに苦戦し、肉体的にも精神的にも打ちのめされた矢吹であったが、力石徹という自らの意志と精神力で減量と試合に打ち勝った男の存在を思い出し、見事逆転した矢吹の6ラウンドKO勝ち。
2位 カーロス.リベラ(ベネズエラ)
世界ランキング6位にランクされるベネズエラの陽気なハードパンチャー。
天才的な実力から、世界の上位ランカーから対戦が避けられていると噂されている事から「無冠の帝王」との異名を持つ。
レフェリーにわからない様な反則などを織り交ぜた高等テクニックや、類稀なボクシングセンスをもつ選手。
力石徹のリング禍により、顔面にパンチが打てずに苦しんでいた矢吹が、カーロスとの出会いで克服し、お互いルールお構いなしの反則の応酬で存分に殴り合い無効試合に。
その後、ホセ.メンドーサのWBC世界バンタム級タイトルに挑み1ラウンドKOで敗れ、その後廃人となります。
1位 矢吹丈
ボクシングジム会長兼トレーナーである丹下段平が惚れ込んだ、天性のボクシングセンスの持ち主。
自身との対戦後に、ライバルである力石徹をリング禍で無くしスランプに陥る。
カーロス.リベラとの対戦でスランプを克服し、以後連勝を重ね、東洋タイトルを獲得し世界タイトル挑戦にまで登りつめるが、無敵チャンピオンのホセ.メンドーサを相手に序盤は全く歯が立たなかったが、後半猛烈な追い上げを見せるが惜しくも判定で破れる。
チャンピオン ホセ.メンドーサ(メキシコ)
非常にクレバーなボクサーであり、極めて殺傷的な「コークスクリューパンチ」を持ち合わせている。
あのカーロス.リベラでさえ全く歯が立たず、1ラウンドKOで廃人にしてしまう。
非常に家族を大切にし、仕事とプライベートは完全に区別する、非常に冷静かつ冷酷なチャンピオン。
矢吹戦では序盤から優位にたち、矢吹を翻弄するが、リングサイドのカーロス.リベラの存在に気づき、目を逸らしている所を矢吹に攻め込まれる。
負傷し目の距離感が合わない矢吹のパンチが当たり苦戦するが、自分の距離を取り戻したホセが挽回する。しかし、いくらベストショットを打っても挑んでくる矢吹に精神的に追い詰められる。
やがて試合終了となり、判定にて勝利するが、精神的ダメージにより髪の毛が白髪化する。
まとめ
矢吹丈を中心に考慮したランキングでしたが、ナショナルチャンピオン以下はランキング外となりました。
力石徹に関しては、バンタム級で矢吹にKO勝ちしていますが、彼は本来ライト級ぐらいがベストであり、過酷な減量では本来の力が発揮出来ません。相手が矢吹丈だったからこそ実現できたら試合であり、試合後に命を落としいます。
しかし、いくらバンタム級に落としたぐらいでも、日本チャンピオンに勝つくらいの実力はあったでしょう。
やはり、チャンピオンはホセ.メンドーサです。
実際、作中彼に勝ったボクサーはいません。いくら矢吹が善戦しても、カーロスが矢吹戦のダメージを引きずっていも、かなわなかったのです。
ボクシングとは結果が全てのスポーツなのです!
漫画「あしたのジョー。」に関しては、沢山のファンがいて、さまざまな空想が発表されています。
ぜひ今回の私のバンタム級ランキングもファンの方々の議論の参考としてもらえたら嬉しいです。
今回も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。🙏