みかんの執事

みかん執事のひとり言。

※PR アフィリエイト広告を利用しています。

有機農業神話

f:id:kriatenluciana:20230214100948j:imageみかんの執事です。

私は普段からあまりテレビを見ません。

理由は、今から約10年前くらい前から仕事と両親の介護に追われ、早朝のニュース以外はテレビを見ている時間がなかったのです。

ですから、私の主な情報源は、近隣の農家さんとの会話や、時間関係なく見れる新聞やインターネットを主な情報源としています。

両親が亡くなった後も、それらからの情報収集はかわりません。

とりわけ、ここ何年かはよくYouTubeを拝見しています。(特にホリエモンさん関係のチャンネル)

先日、ホリエモンさんが、政治家や世論が100%有機農業を推奨し、有機野菜や果実は体によくて、現代の農薬や化学肥料などを用いた栽培方法の作物は体に悪い!と言った発言や風潮は非常に危険だと発信されてました。

そして、とある国を例にとって、その国が有機農業政策を進めたあげく、自然環境の悪い不順なども重なって、農産物の自給率が大幅に低下して大失敗した例をあげてました。

それに、フリッツ.ハーバーとカール.ボッツが水と空気からアンモニアを作り出すハーバーボッツ法が発明されてから世界の食料自給率が劇的にアップし、今現在までの私たちの食生活を支え続けているとも。(アンモニアとは植物の成長には欠かせない窒素成分)

私もまったくの同意見です。私も農家のはしくれですが、農薬や化学肥料から有機農業に変われば、すぐに害虫や病気が付き、著しく外見が悪くなり、成育も悪くなります。

その対策にこまめな自然由来の忌避剤を自分の農産物用にブレンドしたり、開発したり、有機肥料の施肥量を増やしたり、毎日のように草刈りしたりと、費用や労力コストが桁違いにかかります。それとは反対に収穫量は減ります。

そうすると、やはり販売単価は凄く値上がりします。

やはり、食料品が高いと家計を圧迫します。

以前私もブログに書きましたが、我々農家の経費を圧迫しているのは、農薬費です。ですから私達農家は出来るだけ減農薬、減肥料に努めています。

それに有機肥料だけで行くと、魚や肉や植物の粕や動植物の排泄物になり、寄生虫の問題などもあり、生野菜のサラダなどを食べる事は難しくなるでしょう。

ですから、世論全体が有機農業イコール安全で、いままで続く農薬や化学肥料を使った農業は危険と言うのは非常に危険な考え方です。

どうしても、有機野菜や果実にこだわり、尚且つ金銭的に余裕のある人はそういった商品をお買い求めになられてはよいのですが、そういった裕福な人々ばかりではありません。

なので、政治レベルでそういった政策を議論するのは反対ですし、危険です。

これからSDGSなるものがもてはやされていきますが、こういった有機農業の話題を目にしたときに皆様もう一度よく考えてみて、まわりの意見や風潮に流されず、自分なりの解釈で判断してください。

今日もおつきあいいただきありがとうございます。🙏