みかんの執事

みかん執事のひとり言。

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みかん園の効率改善への道

 

 

始めに

切り上げ剪定を実践してみようと思った経緯からお話します。

私の管理するみかん園は、みかん作りには非常に適しており、あまり手を加え無くても非常に美味しいみかんができます。

しかし、美味しいみかんの代償として、みかんを実らせた木は非常に疲弊し、翌年は必ず休暇に入るのです。

それはそれで、みかんの木には良いのですが、経済栽培の面では効率が悪いのです。

そこで、美味しいみかんが毎年収穫できる良い方法はないかと色々調べたり、考えたりした結論は、やはり剪定技術の向上に考えついたのです。

私は、この剪定作業に関しては自分でも情けないほどセンスがなく、剪定が下手くそなのです。

しかし、下手くそだからといって何もしないでいると隔年結果のサイクルは変わりません。

なのでインターネットやYouTubeなどから情報を集めました。

その時調べた情報ではよく「切り上げ剪定」と言うキーワードが出てきました。

その「切り上げ剪定」を検索していくと、一冊の本に辿り着きましたので、さっそくネットにて購入いたしました。f:id:kriatenluciana:20230309174154j:image

切り上げ剪定の教科書

著者は川田建次さんの「高糖度.連産のミカンつくり」です。

農文協からの出版で、ちなみに価格は1870円です。

※この本の著者の川田建次さんと言うのは、ペンネームであり、本名は道法正徳さんと言います。以前はとある団体での農業分野の技術指導員をされており、現在はDOHOスタイルと言う、独自に研究し確立された栽培法を、講演やオンラインサロンなどで指導されています。

まず切り上げ剪定法もさることながら、私が著者に共感したのは、著者が農業技術指導員からの科学的な視点。自らが兼業で実家のを経営している農業経営者からの視点。

そして経済的な理由で、それ以外の職業を持ちながらの兼業農家からの視点。

という農家の所得向上を目標とした経済栽培の研究を、指導員的な農業科学理論と、農業経営者としての実践栽培を通してのデータをもとに考案された剪定法なのです。

この本についての感想

この本に目とおして、以前から私が行っていた剪定法とは真逆の方法で、植物の整理現象に基づき植物が作り出す成長ホルモンを理解し、その成長ホルモンを効果的に利用することで、植物自身が持つ機能性を高め、病気や害虫にも強くなり、尚且つ品質の良い果実も生産できる植物生理学的剪定法なのです。

まとめ

隔年結果の予防を目的に学んだ1冊「高糖度・連産のミカンつくり」。

下向き枝を切り落とし、上向き枝を残すことで植物ホルモンを活性化させ、植物本来が持つ機能性を高める事によって有葉花を促す切り上げ剪定法!

そうする事によって、樹が元気になり低肥料と低農薬が可能となり、低コストで高品質なみかんを作ることができます。

私的には、目から鱗が落ちる内容でした。

その他にも、みかんの栽培管理の方法などが書かれています。

気になる人はぜひ一度読んでみてください。「高糖度.連産のミカンつくり」です。

まずは今回は、切り上げ剪定法を試してみようと思い立った経緯からお話しました。

次回は実際に切り上げ剪定に挑戦してみたところなどを載せていきたいと思います。

今回も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。🙏

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