先週末から取り掛かっていた剪定作業を、昨日からまた再開しました。
よく、コトワザで「桜切るバカ、梅切らぬバカ。」と申されますが、柑橘の作業でも「みかん切るバカ、八朔切らぬバカ。」と申すコトワザがあります。
意味は、みかんの木を切りすぎると、樹勢が良くなり過ぎて、味や着色に影響し、著しく品質が低下します。
その反面、八朔などの雑柑はすぐに樹冠が大きくなり、沢山の肥料を消費し、それでも栄養が行き届かず、樹勢が低下して小玉果や果皮障害になってきますし、枝が混み合い農薬散布が行き届かず、それもまた、品質低下につながるのです。
私の場合は、作業性重視で、「八朔切りすぎるバカ。」なのです。😅
基本的な剪定作業は、内向きに生えてくる内向枝や、真っ直ぐ上向きに生えてくる徒長枝の整理です。
この様に真っ直ぐ上向きに生えてくる徒長枝を、ノコギリや剪定鋏で切り落とします。
ノコギリや剪定鋏で切ったら、切り口に腐敗防止に癒合剤を塗布します。
切り落とした枝は、そのままにしておくと、作業の邪魔になるので、チッパーシュレッダーで粉砕処理します。
私は、その他にも、収穫や農薬散布がしやすい様に、間伐や縮伐、間引きという強剪定で更に切り込みます。
しかし、一年後にまた剪定作業を始める前は、昨年の剪定前の状態と変わらないのです。
八朔の生命力には驚かされます。
近年、八朔や夏みかんなどの昔ながらの雑柑は、果皮やじょうのうがかたくて敬遠されがちで、以前の若き日のみかんの執事も好きではありませんでした。
しかしどうでしょう、40代に差し掛かった頃から、味の好みが変わり出し、八朔が美味しく感じるのです。あっさりとした甘味と爽やかな酸味は大人の口によく合います。
子供の頃、八朔を苦手と感じた人は、また再び挑戦してみてはいかがでしょうか?
今回は八朔の剪定作業のお話でした。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。🙏