みかんの執事

みかん執事のひとり言。

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有葉花率が高くなれば、毎年美味しいみかんが収穫できる。!

 

 

皆様、みかんや柑橘類の栽培において、有葉花と直花といった花芽の付き方を聞いたことはないでしょうか?

有葉花と直花とはどうゆう花なのかを説明していきます。

直花とは。

まず直花とは、今ある昨年成長した枝葉に直接着いた花の事です。

開花は早いけれど、体力がないので(体力がないので多くの直花を着け、その花を咲かすために、より多くの体力を使う。)結実が遅く、着花数のわりには生理落下も多くて、みかんも小玉傾向なので、摘果作業や追肥などの管理負担に気をつかわなくてはならない。そして隔年結果率が高い。

f:id:kriatenluciana:20230417190701j:image※直花の画像。f:id:kriatenluciana:20230417191943j:image※昨年直花が多かったので今年は芽ばかりの画像

有葉花とは。

対して有葉花とは、今ある昨年成長した枝から新たに新芽を出し、その新芽の先に芽生えた花を有葉花といいます。

直花よりも開花は遅いが、結実が早くて新芽に沢山の養分を蓄えているので、栽培管理もしやすく品質のよい果実ができやすい。そして連年結果しやすい。

f:id:kriatenluciana:20230417191820j:image有葉花の画像

産業として果実栽培されている方も、家庭菜園などで、美味しいみかんを自分で栽培したいと実践されている方も、やはり連年結果を望みます。

有葉花を増やすための対策。

それでは、有葉花を増やす目的や連年結果を目指す対策法を紹介したいと思います。

① 摘蕾する。(誰にでもできる簡単な方法です。花を咲かす枝と花を全て摘み取ってしまう枝に分ける作業です。かなり面倒くさいので根気がいります。)

② 予備枝剪定や切り上げ剪定をする。(花を着けた枝を切り返したり、細く弱い花枝を元から切り落とすなど、花を着けた枝を剪定し着花数を減らす。これは技術と経験が必要です。)

樹冠部上場摘果や部分摘果をする。(花が咲き終わり、着果してもまだ間に合います。

第二次生理落下が終わってすぐに、樹冠の上部を、樹全体の3分の1以上を全摘果する方法と、大きな枝ごとにみかんを成らす枝と全摘果する枝を分ける部分摘果。比較的初めての人でも出来る作業ですが、できるなら7月までには作業を終了しなければ、効果が薄くなる。)

④ 植物成長調整剤を散布処理する。(ターム水溶剤やフィガロン乳剤などの植物成長調整剤を使って、みかんの樹自身にさらに摘果してもらう。開花日以降何十日かで処理する作用が変わってきますので、説明書をよく読み全摘果目的なら枝別に散布する枝と散布しない枝とを分けて処理する。

これも、気温や天候をよむので経験が必要です。)

⑤連年結果を諦めて隔年結果を受入れる。(直花果でも小玉傾向ではあるが美味しいみかんができますし、割と濃厚な味を楽しめます。再来年にはまたみかんが収穫できます。)

最後に。

いくつかの連年結果に向けての対策法を紹介しましたが、基本的に直花が多く着く樹は体力がなく弱っている樹です。

やはり、毎年みかんの収穫後出来るだけ早いめに着果過多が予想される樹から、切り上げ剪定などの剪定に取り組み樹勢維持をはかり、剪定技術を向上させ、隔年結果を是正し、有葉花率の向上を目指して下さい。

今回も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。🙏

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