今日は寒空の下、柑橘の大トロと呼ばれているせとかの収穫をしました。
この、せとか栽培に関しては、私が栽培したくて植えたのではなく、元々親族の園地であり、先代の園主が食べたくて植えた数本の木を、園主が高齢であり栽培管理が困難となった理由で、放棄地とならない様に私が維持管理の全てを任されているのです。
今回は柑橘の大トロせとかをご紹介いたします。
せとかとは?
清見オレンジとアンコールとマーコットを交雑させたタンゴール(みかんとオレンジの交雑種)であります。
成熟期は2月で、ひじょうに高糖度で食味がよく、種が無核果か入ってもひじょうに少なくて美味しい柑橘です。
気になるお味は?
みかんと比べて果皮はしっかりとしていますが、手で簡易にむけます。じょうのうも薄くそのまま食べられます。
口にいれれば、みかんやオレンジと言うよりは私は桃にちかいと思います。
ひじょうに甘くて食味がいいので、私は黄桃の缶詰を連想します。しかし、食べ飽きずにまた食べたいと思わせてくれます。
せとかの収穫をしました
まずは、収穫の前に、鳥害防止と寒害防止の為に履かせている、ソックスを脱がします。ソックスを脱いで姿を現したら、綺麗な橙色です。
しかし、今年は年明けから寒い日が多く、降雪日も多かったので、雪焼けという果皮障害もちらほら見受けられます。
やはり、ソックスを履いていても、その上に雪が積もって、なかなか溶けずにいると、果皮障害を引き起こします。(この黒くなっているのが果皮障害です)
こちらは、綺麗なせとかちゃん。
しかしこのせとか、綺麗な薔薇には棘があると例えられる様に、非常に美味しいのですが、棘が鋭く、栽培が大変なのです。その鋭い棘に、鳥による被害、寒害といった様々な障害物を乗り越えた先に、この大トロ果実を味わえることができるのです。
まとめ
柑橘の大トロと形容される「せとか」。
みかんのように皮がむきやすくて、種も少なくひじょうに甘く食味良好で桃を連想させます。
しかし、美味しさの反面、鋭い棘があり収穫時期も遅いので栽培管理が面倒です。
私の栽培しているせとかは、少量の為に、販売はしておらず、もっぱらいつもお世話になっている方々や友人達にお裾分けしたり、残りは家族で楽しむのです。
このせとか、スーパーやデパートや青果店で買うと、かなり高価な柑橘です。高価流通しているのは、綺麗なハウス栽培のもので、露地栽培のキズものは、棘の影響(自傷)で傷があり、見た目が悪いが味は変わらずにお買い得です。
棘や日焼けといった管理が大変で、経済栽培にはおすすめできませんが、やはりこの味を楽しむ為に数本を栽培してみるのには良いでしょう。
収穫したては、まだ味が鋭いので、I、2週間追熟さしてから、今年もお世話になっている方々に配送いたします。(お金を払うから、もっと送ってこい!と、追加の電話もあります。)
本日は、柑橘の大トロせとかの収穫についてのお話しでした。
今回も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。🙏