4月に入り春山の木々も新芽を出し、野花もカラフルに咲き誇り春爛漫となりました。
ホームセンターを覗きに行ったら、店頭にはたくさんのみかんや、その他柑橘類の苗木が入荷されています。
その中でも、今年は例年よりもレモン苗の数や品揃えが目立ちます。※イメージ画像
はじめに。
はっきり言って、5~6 年くらい前からレモンの販売価格は良く、安定しています。
それに目を付けて、生産性が上がらなくなった老木園や単価の安い品種の柑橘からレモンに改植する園地も少なくありません。
まずは国産レモン人気の背景から調べてみました。
歴史と背景。
数々の資料を調べてみて、そこから私なりの推測を述べてみますと、戦前などはかなり国産レモンが生産され国内消費されていたみたいですが、戦後から安価な輸入レモンが流通し、やがて国産レモンは衰退していきました。
しかし、2007年のカリフォルニア大寒波や2013年のアルゼンチンの大不作などによる供給不足や、低価格のみかんからの栽培転換などで広島県が国産レモンのブランド化に成功したりするといったこともあり、国産レモンが再び注目されだしたのです。(まさに広島県や香川県などの瀬戸内地方は温暖で雨も少なく、台風もあたりにくいのでレモン栽培には的地的作でした。
国産レモンの需要。
国産レモンは国内流通ですからフレッシュで防カビワックスの処理などいりません。
それに追い風が吹くように、塩レモンブームや各メーカーが販売したレモン酎ハイブームでした。
他の食品関係を見ても、国内生産量が極めて少ないライムの代替品としてレモンが使われています。(私は個人的にはタヒチライムの栽培に興味があります。)
っとまあ、背景的にはこういう事が推測されます。
最後に私が感じるレモン栽培のメリットとデメリットを紹介いたします。
レモン栽培のメリット。
最低単価が良い。(加工柑にしてもみかんは大体1キロ10円から30円位に対し、レモンの加工柑は1キロ100円以上。主に果汁が必要!)付加価値のついたブランドレモンはかなりの高価格。
果皮がしっかりしていて酸があるので腐りにくい。
青レモンと完熟レモンと同じ木で収穫を選べて、労力分散できる。
上手に栽培すれば、年に2~3回収穫ができる。
あとこれはメリットでもありデメリットでもあるが、基本的な農薬はICボルドー液などの銅成分の薬になるのだが、ICボルドー液などは現行の新JAS法では有機農法に適応されています。
レモン栽培のデメリット。
とにかく潰瘍病に罹患しやすい。(病原菌に罹患すると果皮が黒く丸いコルク班に覆われるので、防除としてICボルドー液やコサイド水和剤などの銅成分農薬が欠かせない。)
棘があり作業中は痛い思いもする。
風当たりの強い園地は避けた方がよい。(風が強いと潰瘍病のリスクや、自身の棘で果皮を傷付け品質低下のリスクが高い。)
これも場所によりますが、葉や芽が鹿の好物であり、食害にあう.。(レモンの葉や芽なども、ほのかに良い香りがします。)
まあ大まかなところはこんな感じですが、我が家にも倉庫の隣に1本植えていますし、家庭菜園が好きな人もみんな1~2本購入し、鉢植えで栽培されています。あれば重宝します。
気になる方は栽培されてみてはいかがでしょうか。
今回も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。🙏
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