みかんの執事

みかん執事のひとり言。

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女性介護者と男性介護者。

みかんの執事です。

今回は、農業では無くて介護に関係するお話です。f:id:kriatenluciana:20230415075855j:image

以前にも、書かせてもらいましたが、私が40代の頃の10年間は、介護の10年間でした。

兄が若くして亡くなり、兄の3回忌を終えて気が抜けたのか母親が脳梗塞で倒れ、片側麻痺になりました。

その一年後に、父親が体調を崩し家で寝込むようになりました。父は末期癌でした。

倒れた時期は違えど、両親共に要介護が必要でした。

2人とも自宅介護を強く望みましたが、タイミング的にどちらか1人が病院に入院していて、(母はその後再び倒れ、完全に歩けなくなりました。)どちらか1人が自宅介護という形になりました。(父が亡くなる時、両親共に同じ病院に入院していた。)

当時独身だった私は、特別養護施設に任せようと考えていましたが、泣きながら自宅介護を希望する両親の為に、私は腹を決めました。(当時父に母を泣かせるのは男として決してしてはならない事と叱責されました。)

やるからには、「私とて大和男児の端くれ、とことん介護と向き合おう!」と。

幸い、ちょうどその時にお世話になっていた、ケアマネジャーさんと、訪問介護事業者さんのスタッフさんが素晴らしい仕事をしてくれました。(後に、その当時お世話になったケアマネージャーさんや介護スタッフさんが家庭や健康上の理由で離職されました。)

私も家族介護者として、ケアマネージャーさんや介護スタッフを頼りにし、私のことも精神的にケアしてくれました。

その中でも常に私の相談に対してアドバイスをしてくれた、ベテランヘルパーさんに私が「やはり男性介護者はすべてにおいて大雑把で女性ヘルパーさんみたいに気が付かず、母に色々我慢してもらっている。」と弱音を吐きました。

それに対してベテランヘルパーさんは「そんな事はない!女性ヘルパーさんは比較的に子育て経験者が多く、人の面倒を見ることに慣れているところはあるけれど、比較的男性ヘルパーさんは優しい人が多いし、女性より力があるので介護するときに利用者さんが安心して身を任せられる。」続いて「女性ヘルパーは女性目線の細やかな介護(女性が持つ母性的な安心感もある。)男性ヘルパーさんは優しく力強い安心感のある介護」だとおっしゃいました。

それぞれの特色はあるが、「女性でも大雑把で気配りが下手な人もいるし、男性でも気配りができてマメな人もいるので、男女どちらかが介護者に向いているという事はない。」とおっしゃいました。

私に対しても、「息子さんは常にお母さんを親として扱っている。だからお母さんも親として多少の事は我慢できるんです。

それが娘だったら親に小言を言ってそれに対して親も反発してしまうので、息子さんの頑張りはお母さんが1番わかっているし、私も両親を自宅で介護をしたから痛いほどわかります。」と元気づけてくれました。

続いて「利用者さんが自宅介護を望む時、気心知れた自分の子供にお世話してもらいたいという気持ちがあり、他人にお世話されるのに気兼ねして、非常にストレスを感じるので娘でも息子でも関係ないのです。自分の子供に面倒をかけたくないと考えている利用者さんであれば、自分から特別養護施設に入所を希望します。」

っとおっしゃってました。

当時の私には大変励みになり、その後に経験する介護後期の心の葛藤の助けにもなりました。

私は決して自宅介護を推奨しているのではありません。

各家族さん達にも、さまざまな事情や理由があり、自宅介護を望みながらそれが不可能な環境や仕事などの経済的な理由もあります。(自宅介護をするのには、家族全員の同意と協力が不可欠である。)

今回ブログのテーマの意味は、少子化の時代において介護される人と介護する人の割合が非常に接近し、将来的に介護される人の方が多くなりますので、介護に向いているのは女性であって、男性には向いていないという考えを払拭して、男女に関わらず介護するという気持ちが大切であり必要なのです。

今現在世界中で介護されている、女性介護者さんや男性介護者さんを労うと共にエールを送ります。

今回も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。🙏

 

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