みかんの執事

みかん執事のひとり言。

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みかんの収穫前までにする作業

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9月に入りまだまだ青みはあるものの、みかんらしい形に生育してきました。

早い品種の極早生みかんなどは10月から収穫に入ります。

それまでの間に、われわれみかん農家はどのような作業をしているのか紹介してみたいと思います。

 

仕上げ摘果や樹上選別をする

近年品質向上の目的から後期摘果が推奨されています。

この時期から摘果作業を始める農家さんもいます。

雨が多くなる時期でもありますので、摘果後に裂果した果実や見落とした果実などを入念にチェックしておきましょう。

枝吊りをする

果実が肥大すると、自重で地面についたり、雨風で揉まれたり、重さに耐えかねて枝が折れたりして果実の品質低下につながりますので、枝吊りやつっぱりをして固定し、果実に日にあたるようにして品質向上と、雨風から果実を守りましょう。

除草作業をする。

草刈りや除草剤などを散布し、収穫作業がやりやすいように除草しておきましょう。

足元が悪いと作業効率が悪くなり、収穫作業にも影響してきますので、それまでに除草作業をしておきましょう。

葉面散布

葉面散布については、やる農家さんとやらない農家さんがいます。

べつに葉面散布をしていないからといって、みかんの品質が悪くなるようなことはありませんし、葉面散布をしていなくても、高品質で美味しいみかんを栽培されている農家さんもたくさんおられます。

さらなる品質向上のために、リン酸系資材やカルシウム資材などを葉面散布します。

リン酸系資材を散布すればみかんの着色がより赤くなります。

カルシウム資材を散布すれば果実が締まり、果皮が強くなると言われています。

葉面散布は何回も回数を重ねなければ効果が得られなかったり、実感することが出来ません。

果実肥大期から四回以上散布して下さい。

※リン酸とカルシウムを混用する場合は、製品によっては有毒ガスの発生や凝固結合し効果がなくなる場合があるので混用不可の製品も多いです。混用する場合にはすでに混用されている製品を使うか、各メーカーの説明書をよく読んで正しく使いましょう。

運搬機械の整備

いざ収穫となった時に、運搬機械が動かないというのはよくあります。

モノラック(モノレール)やクローラーなどはエンジンが始動するか確認しておきましょう。

プラグやキャブレターなどは消耗品ですので、清掃し、劣化部品があれば交換しておきましょう。

一輪車やカートなどは空気を入れ、パンクなどしていれば修理や交換をしておきましょう。

怪我などしないように用心する

みかんの収穫前に、怪我をしてしまうこともよく耳にします。

軽い擦り傷や切り傷ならば、無理して作業は出来ますが、骨折などすれば収穫シーズンを棒に振るどこか、自分の代わりの作業員を雇わなければいけません。ただでさえ収穫作業員の確保は早くから準備しておかなければならないのに、急な代役となればなおさらの事です。

くれぐれも収穫前に怪我などをしないように用心しましょう。そして体調管理にも気をつけましょう。

まとめ

夏の管理作業が遅れれば、紹介した収穫前の作業のすべてにまで、手が回らない年もあります。

だとしても、除草作業や運搬機械の点検くらいは収穫作業に影響しますので、必ずするようにして下さい。

収穫までもうすこしです。体調に気をつけて美味しいみかんを収穫しましょう!

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。🙏