みかんの執事

みかん執事のひとり言。

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みかんの無人販売所の開設についての成功の秘訣

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みかん栽培の盛んな地域に行くと、道沿いにチラホラとみかんの無人販売所がみられます。

味は充分おいしいのに傷や出荷規格に満たさない訳あり品を、少しでも安くお手軽に販売できる無人販売所は農家や消費者にとっては、とても親しみやすいお店です。

私自身も数人の仲間と共同無人販売所を約7年間経営しており、それなりの経験とノウハウを持っていますので、今回はみかんの無人販売所の経営について説明してみます。

 

メリットとデメリット

まずは無人販売所を始めるにあたってのメリットとデメリットを紹介いたします。

メリット

まず無人販売のメリットを並べてみると、(開設や店終いが簡易である) (経費があまりかからない) (自分で値段を決められる) (規格外商品を販売できる) (24時間販売できる)などなど沢山のメリットがあります。

デメリット

それに対してのデメリットは、(商品や料金箱が窃盗被害にあう) (価格設定がワンコインになる) (あくまでも小遣い程度の収入しか儲からない) (開設場所の立地条件が限られる) (小銭収益なので銀行入金が制限される) などが挙げられます。

開設にあたって

無人販売を開設するにあたっては、まずは道路沿いの土地が必要になります。自分や家族が所有する土地や家が道路沿いにあれば問題はないですが、そのような場所がない場合は、道沿いに土地を持っている所有者さんと交渉して、開設させてもらわなければなりません。

幸いにも私が道路沿いの土地を所有していたので、私達は開設に際してはスムーズに開設出来ました。

位置決めをする

道路沿いに設置できるようになれば、設置予定地の前を車で何往復かし、1番目立つ位置や向きを確認してから設置するようにしましょう。

まずはお客さんの目に止まる事が重要です。

 

お店の構えはさまざまである

大工さんが作ったような本格的な無人販売所から、屋根も無く収穫コンテナを逆さまにし、その上にただ商品と料金箱を置いただけの販売所など、個人個人のアイデアで皆さん販売しています。

私達の販売所はたまたま廃材をいただいたので、廃材を利用したバラックタイプの販売所です。

幟旗を立てる!

「営業中」や「産地直売」など無人販売所がある事をアピールして下さい。幟旗はホームセンターやインターネットでもかえます。

目立ってナンボです!

販売商品は外観が悪くても味の品質は落としてはいけない!

無人販売に買いに来るお客さんは、スーパーなどでは買えない本場の味を求めてドライブがてらに買いに来られます。(小さ過ぎて規格外となった小玉みかんなど味が凝縮されて非常に美味しいみかんなど。)

試食がてら1袋買ってその場で食べて、美味しければ数袋まとめ買いして行かれリピートしてくれます。反対にまずければ、その場を立ち去り二度と買いには来られません。

ですから味の品質だけは維持していかなくてはなりません。

100円均一が望ましい

1袋100円で売るのがお客さんにとっても買いやすいです。1袋200円に値上げしたら売れなくなったのどの話を聞いたことがあります。

本来みかんの値段は相場価格であり、相場は需給バランスによって左右されます。しかし、無人販売で販売する商品は規格物の秀品とは違うので、相場に関係なく均一の値段にしましょう。しかし物価高に対応するならば、袋の大きさや中味の個数で調整しましょう。

防犯対策は万全にする。

お客さんが買いに来てくれても、ちゃんとお金を入れてくれるとは限りません!

支払い金額が100円以下や1〜2袋の万引きなどは想定内としましょう。実際出荷数と集計金額が合わない事の方が多いです。

私が以前経験した事例ですが、商品を半分以上盗まれたり、南京錠を壊されてその日の売り上げ金額を全て盗まれた事がありました。

それ以外でも幟旗やラベル立てまで盗まれた事もあります。

それ以来防犯カメラを設置し、より強固な鍵を取り付けています。

やはり防犯カメラの効果は大きく、大量の窃盗被害やお金の窃盗は無くなりました。

売れる日にどれだけ売れるかが鍵である。

無人販売を初めてからリピートのお客さんが付いてくると、ある日突然入れ食いのように商品が売れる日がたまにあります。

それとは反対に、今日は売れるだろうと予測し、商品を多めに出荷しても売れない日があります。

無人販売で儲けるポイントは、売れる日にどれだけ追加出荷できるかによります。実際追加出荷待ちのお客さんがいて、追加用の商品を陳列前に全て買い取られたお客さんもたまにいます。

常に追加出荷できるように準備をしておきましょう。

クレームに関して

無人販売に於いてのクレーム問題は余りありませんが、たまに購入商品に「腐敗果実が混ざっていた」などの手紙が料金箱に入っていたりします。お客さんの連絡先などが書かれていたならば、適切に対処しましょう。

クレームに関して、悪質な輩も存在しますので、注意しながら対処しましょう。

まとめ

無人販売は土地が道路沿いにあれば、誰でも簡単に始められる商売です。

農家の方は規格外でも中味は問題がない訳あり品を販売できますし、中間業者を通さないので、消費者の方は外観は悪くても新鮮で美味しい商品を安値で購入できます。

無人販売に来られるお客さんは商品の外観は気にしなくても、味にはかなりこだわります。

ですので、味の品質だけは維持するようにしなければいけません。

かなりのリピートをしてくれるお客さんなどは、無人販売の近くで仕事している人に声をかけ、経営者までたどり着き箱買いされるお客さんもおられます。

無人販売のデメリットとして、無人であるために防犯対策が必要となります。

防犯対策としては、やはり防犯カメラをおすすめします。今は安値で高性能な防犯カメラも販売されています。実際、無人販売所荒らしなどの泥棒も存在しますし、転売目的の同業者も存在しますので、被害届を出す時に防犯カメラて動画を録画していれば証拠として提出できます。

しかし、多少の万引きや、料金不足は想定しなければなりません。(少しでもお金を支払ってくれていれば、持ち合わせが足らなかったのだと割り切ります。)

最後に無人販売を繁盛させるコツは出来るだけ商品を切らさずに、長い期間販売所を営業させる事です。9月や2月以降はみかんがあまり出回らないので、販売できれば1人勝ち出来ますし、入れ食い日にはいかに対処出来るかが鍵になります。

無人販売は、自身が栽培した農産物が購入され評価される喜びと、お客さんと身近に接する喜びが体験でき、商売の楽しさが体験出来ます。

興味がある方はぜひ無人販売を始めて下さい。

 

今回は自身の経験をもとにした、みかんの無人販売の開設についての成功の秘訣をご紹介いたしました。

最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。🙏